2022年は世紀の大発見から100年!
世紀の大発見と言われている「ツタンカーメン」の墓を発見したのはイギリス人の考古学者ハワード・カーター!彼がツタンカーメン王墓を発見したのが1922年の11月5日!ツタンカーメン王墓は王家の谷で唯一盗掘を免れ、ほぼ完全な状態で発見された王墓でした。王の墓が密集している王家の谷にあってなぜ盗掘されなかったのでしょうか?
宗教改革と無名の王
元々エジプトは多神教の国で神に仕える神官たちは絶大な権力を持っていました。ツタンカーメンの父、アクエンアテン王は「太陽神アテン」のみを神とした一神教へ宗教改革を行った人物でそのことによって神官たちの反感をかいました。アクエンアテン王の死後、ツタンカーメンは一神教から多神教に戻そうとはしたものの若くして亡くなり、彼の死後、宗教改革に関わった時代の王たちは存在そのものが歴史上から消されてしまいました。ツタンカーメン王は歴代の王の名が記された「王名表」に名が残されることがなかった、まさに無名の王だったのです。
ほぼ完全に盗掘を免れた王家の谷で唯一の墓
名を消された無名の王であったこと。さらに彼の死後、約200年後にツタンカーメン王墓の上にラメセス6世の墓を作った時の作業小屋が建てられたこと。様々な偶然(?)が重なったことで、王家の谷のほとんどの墓が盗掘に遭っているにも関わらず、ツタンカーメン王墓は王家の谷で唯一盗掘を免れ、ほぼ完全な状態で発見されました。まさに世紀の大発見!
王家の谷へ行く際はエジプトポンドを忘れずに…!
王家の谷で購入する入場券は、その日に公開されている王墓のうち、3つを選んで入ることができます。その中で通常チケットでは入れない別途追加代金のかかる特別王墓もあるので王家の谷に行かれる際は必ずエジプトポンドを持っていきましょう!ツタンカーメン王墓(250エジプト・ポンド)、ラメセス6世王墓(100エジプト・ポンド)、セティ1世(ラメセス2世の父)王墓(1,000エジプト・ポンド)は別途入場料がかかります。追加代金が高いほど見る価値のある、保存状態の良い王墓と言っても良いのではないでしょうか?ドルや当然クレジットカードも使えません。現地通貨のみだったのでお金が足りず…セティ1世の墓の前で悔しい思いをしました…。(T△T)(本で見た限りでは)色彩に富んだ、装飾が美しい王墓でした!特別王墓を見る予定の方は現地通貨を多めに持っていきましょう。
※ただし修復工事など定期的に行っているため、時期によって閉鎖されている王墓もあるのでご注意ください。
■王家の谷や黄金のマスクの展示室は写真撮影ができなかったので、エジプト考古学博物館の展示物を少しだけご紹介♪
▲当初はこんな乱雑に…素晴らしい埋葬品の数々が置かれていたようです。左手に二輪戦車、中央にベット、右側に2体の像が王を守るかのように配置されています。その先に玄室があります。壁をぶち抜いたんですね…。
▲玄室の門番
▲ツタンカーメン王墓の見取り図
▲臓器を納めた四つのカノプス壺
▲玉座。墓には王妃が手向けたと思われる花が供えられていたとか。仲睦まじいですね♪
2022年にまたエジプトに行こう!と、ずっと計画していたのですがコロナの影響で遠くなりました…。いつかまた行きたいです!
コメント